- コーポレートサイトのリニューアルを検討しているが、進め方がわからない。
- サイトリニューアル前に作業の流れを知っておきたい。
そんな方に向けて、制作ディレクターとしてサイト制作の仕事をしてきたカイリキ・コバヤシがコーポレートサイトのリニューアルをする際のポイントをまとめてみました。
目次

弊社のサイトリニューアル作業は次のステップに従って行います。コーポレートサイトはページの追加が簡単でSEOにも強いWordPressを使って構築するのが基本です。
- 戦略策定
- 企画・設計
- デザイン・開発
- コンテンツ制作
- 運用
1ー1 ターゲット&ゴール設定

サイトのメインターゲットとゴール(KPI)を設定します。まずは、お客様の希望をヒアリングし、なんとなく決めておくのではなく、シートにして残して明確にします。競合分析などを行い、随時修正していくことになりますが、お客様との認識にズレが生じないようにします。
ターゲットは既存取引先・新規見込み顧客・求職者など
ゴールは問い合わせ件数・資料DL数・商品販売数など
具体的な数値を決めれないこともある。書き出すことが大切
1ー2 キーワード抽出
サイトのメインターゲットとゴール(KPI)を設定します。まずは、お客様の希望をヒアリングしてリストアップします。サイト構造に影響する部分なので、優先順位をつけておきます。
Google検索の1ページ目に表示されるのは10サイト。弊社運営のWEBメディアをGoogle Search Consoleで調べてみると、検索順位で1ページ目に入っていないキーワードからはほとんど流入はありません。
逆にトップ10に入ってしまえば、OK。トップ10に入れば掲載順位が1位でなくてもタイトルタグ次第でCTRを高めることができます。
キーワードによっては上位表示は不可能なものも
上位表示が無理な複合キーワードは複合ワードを狙う

1ー3 競合分析
競合他社のサイトを分析し、SEO上位表示に必要なコンテンツ量を把握します。1−2で決めたキーワードで競合他社が上位表示されていれば、それよりも上位に表示されるチャンスがあります。
お客様の業種によっては、重要キーワードでの上位表示が難しい場合もあります。例えば、『○○業 採用』などは転職サイトのSEO評価が高すぎて検索上位で表示させるのは難しいです。
競合分析ですることは、検索順位だけでなくデザイン・コンテンツ量・コンテンツの質・サイト構造などの分析を行います。
競合に魅力的なコンテンツがあれば自社にも用意する方針に
競合が上位表示されているキーワードにはコンテンツ量を増やしてSEO評価を高める方針に
1ー4 ログ解析
既存サイトのアクセス状況をGoogle analyticsやGoogle Search Consoleで分析します。
ユーザー数・サイト滞在時間・離脱率がリニューアル前後でどれだけ改善させることができるかがポイントです。既に上位表示できているキーワードを把握し、「GRC」などの検索順位チェックツールにキーワードを登録しておきます。
既存サイトではどのページが見られているのか?ランディングはどのページにしているのかを把握しておく
Google analytics・Google Search Consoleが既存サイトに導入されていないのであれば早めに入れておく
2ー1 ペルソナ設定

ターゲットのペルソナを定義することで、サイト制作の方向性を定めます。サイトリニューアルに関わるスタッフの意識を統一するためにもペルソナ設定はしっかり行います。
また、リクルートサイトなどでは、現実的なペルソナを設定しておくことが重要。どの会社も優秀な人材が欲しいのは当たり前ですが、企業のブランド力に応じた人材をイメージしてペルソナを作ります。
BtoBサイトではペルソナ情報をしっかりと制作側に伝える
リクルートサイトは絶対に入社してくれそうにない優秀な人材をペルソナに設定しない

2ー2 ロカスタマージャーニー
サイト訪問者のサイト内での体験動線がカスタマージャーニーです。どんな検索ワードを入力して、どのようなコンテンツを見るか。問い合わせや商品購入などのゴールへ誘導するかを設計します。
カスタマージャーニーはペルソナから自由に推測、その後メンバーで検証を
サイト制作だけでなくアイデアを出す発想法としても有益

2ー3 コンテンツマッピング
カスタマージャーニーに基づいて、ゴールまでに必要なコンテンツ案を企画します。コンテンツとして作成可能かを検証し、制作可能で必要なコンテンツと判断できれば制作します。
2ー4 サイトマップ制作
サイトに必要となるページを全て書き出します。リニューアルに当たっては既存ページを書き出し、不足しているコンテンツを追加していきます。
役割が重複しているページは統一し、全てのページをジャンル分けして整理します。
2ー5 ページキーワード設定
サイトマップで全てのページを書き出したら、それぞれのページに検索順位で上位表示を狙いたいキーワードを2〜3設定します。
2ー6 サイト構造設計
トップページから各階層の設計を行います。SEOに強い構造にするために、カテゴリのキーワードを意識します。
「狙うキーワード × ○○○」で階層を作っていきます。
5階層とか6階層とか深すぎる構造にしない
アクセスが多い既存ページはわかりやすい階層に配置する
3ー1 ワイヤーフレーム制作
各ページの必要な機能・リンク等をふまえてフレームを作成します。初めからスマホを意識しておくことが大切です。BtoBの企業サイトでもスマホからの閲覧数が5割を超えることもザラです。スマホを意識して、それをPC版ではよりリッチに見せるような作り方をします。
また、ワイヤーで大切なのは奇抜なもの・オリジナリティに拘らないこと。サイトにはある程度決まった形があります。ヘッダにロゴ・メニュー・問い合わせがあるなど、WEBサイトの基本形に従って設計します。
3ー2 トップページデザイン制作
ワイヤーフレームに基づきデザインします。大切なのは見やすさ・表示速度の速さです。弊社ではこの時だけ外部のWEBデザイナーを起用することがあります。WEBサイト制作で大切なのはデザインだけではありません。
企業ロゴなどに連動したコーポレートカラーを使いながらデザインすれば配色は問題ないです。
3ー3 その他のページデザイン
トップページで決めたデザインのトーン&マナーを活用し、ワイヤーフレームに基づきデザインします。WordPressを導入する場合のサイトデザインでは次のページのデザインを1種以上作ります。
- カテゴリページ
- 記事ページ
- 固定ページ
- 問い合わせページ
3ー4 パーツデザイン制作
サイトのデザインを組んでいくときに使うパーツのデザインを作ります。クライアント企業様でもページを追加することを考慮してパーツデザインは「add quick tag」などに登録していきます。
- リスト
- リンクボタン
- リンクボックス
- 囲み線 など
サイトマップを作成した際に、新規コンテンツ・新規ページが必要であれば追加していきます。
4ー1 ページに必要な要素整理
各ページの文字や写真などのコンテンツを整理します。PDFをアップするだけではダメです。写真中心もダメ。ページは文字情報を多く作成していきます。
- 写真 代替テキスト
- タイトルタグ
- ディスクリプション
- タイトル H2 H3 H4
- 本文

4ー2 写真撮影
サイト制作にあたって写真が不足していれば撮影します。写真クオリティが必要なければスマホで撮影した写真を加工するだけでも問題ありません。
- 撮影の必要性を検討
- 必要カットのリストアップ
- 素材サイトでカバーできるものはないかチェック
- 撮影内容決定(撮影点数・モデル有無・ロケーションなど)
- カメラマンリストアップ
- カメラマン選定
- ロケハン
- 撮影香盤確定
- 撮影
- データ編集
- 写真データアップ
4ー3 イラスト制作
イラストを使ってサイトを構成する場合は、オリジナルのイラストを作成します。
- イラストの必要性を検討
- 必要シーンのリストアップ
- イラストタッチのリストアップ
- イラストタッチの決定
- イラストレーターの決定
- イラストレーターへの指示書作成
- ラフ確認
- イラストデータアップ
4ー4 原稿取材
原稿がいっさいない場合にはライターが取材を行い、原稿を作ります。
- 取材の必要性を検討
- 参考資料の事前読み込み
- 取材項目の決定(撮影有無・インタビュー対象の有無)
- ライターのリストアップ
- ライターを決定
- 現地取材
- 原稿チェック
- 原稿修正
- 原稿データアップ
5ー1 運用レポート
Googleanalyticsなどから注目の動向をレポートします。
アクセス数
キーワード順位
5ー2 コンテンツ更新
既存ページのうち、表示件数が多くクリック率が低い既存コンテンツを強化する。
5ー3 コンテンツ追加
狙ったキーワードで検索上位でない場合は必要なコンテンツを企画する。カスタマージャーニー・コンテンツマッピングに戻ってコンテンツ案を作る。
サイトだけでなく、パンフレット・動画などでのコンテンツ展開も検討する