こんにちは、小林です。
今回はフリーランスのデザイナーに依頼したけど、制作実績として他人の作品を提出してきたダメなやつだったことの反省から、フリーランスとの仕事でトラブルのリスクを減らす方法をお伝えします。
[box01 title=”こんな悩みに答えます”]
- フリーランスの優秀なデザイナーに仕事を依頼したい
- フリーランスとの仕事でトラブルのリスクを回避する方法が知りたい
- 「ランサーズ」「クライドワークス」でいいデザイナーを見つけたい
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フリーランスを活用して安く、デザイン制作をするコツを教えます。
Contents
そもそもなぜフリーランスのデザイナーに仕事を依頼するのか?
フリーランスや個人会社に依頼する目的は明確で「安いから」です。
これからフリーランスに発注しようとするあなたもそうですよね?フリーランスが嫌なら会社に依頼しましょうね、高いですけど。
フリーランス、制作会社、広告会社のデザイン費の目安
例えば、16ページのパンフレットのデザインの場合、
- フリーランスなら30万~
- デザイン会社なら100万~
- 広告会社なら150万~
といった相場感でしょうか?
※あくまで私の感覚です。もっと安いところもあります。
フリーランスの場合、安いのはもちろん、うまくいけばデザイン会社や広告会社に発注した場合と変わらないクオリティのパンフレットを作ることができます。
デザイン会社は、デザイナーだけでなく営業を担当する人や遊んで暮らしている社長(?)など様々な人が関わっているので割高になります。
広告会社はデザインを作る際には自社のお抱えデザイン会社に発注するだけなので、デザイン会社の費用に加えて、広告会社の営業管理費などが乗っかるため、高いクオリティの制作物ができる代わりにお値段は相応のものに。
フリーランスの見つけ方
フリーランスの見つけ方はネット経由になります。グーグルで検索しても探すことはできますが、効率よく探すなら「クラウドソーシング」を活用することです。
クラウドソーシングでの大手は「ランサーズ」「クラウドワークス」の2社。ともに依頼実績は200万件位上となっています。
「ランサーズ」「クラウドワークス」の違いはほとんどありません。2つとも同じようなサービスコンセプトなので、使い勝手や利用料はほぼ同じです。
私はランサーズの方がサービスとしてのリリースが早かったので、「ランサーズ」を継続して使ってフリーランスを探してきました。以下からは「ランサーズ」をベースに解説しています。
クラウドソーシングのメリット・デメリット
「ランサーズ」「クラウドワークス」を使うメリットは以下になります。特に説明しなくても「ランサーズ」などのサイトを見ればわかると思います。
【ランサーズ】日本最大級のお仕事発注サイト!
[box02 title=”ランサーズを使うメリット”]
- 効率よくフリーランスを探すことができる
- 相互評価の仕組みがあるので、制作中に消息を経つなどがない
- 支払いなど、契約手続きが楽
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「ランサーズ」「クラウドワークス」を使うデメリット
「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクライドソーシングを使うデメリットは以下になります。
[box02 title=”ランサーズを使うデメリット”]
- サービスの利用手数料がかかる
- プロのレベルに達していない人も登録している
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デメリットを理解しておくことは大切なので、詳細をご説明します。
デメリット① サービスの利用手数料
例えば、ランサーズでは利用手数料は仕事を請ける側が負担となっていますが、実際にはクライアント側が負担することになります。
公式サイトではクライアントの負担はゼロ、フリーランス側が20%払うとなっていますが、実際に利用すると毎回クライアント側が手数料を負担するようにサイトが設計されています。
手数料は以下の通りです。(ランサーズQAより引用)
ランサーへの支払い報酬のうち金額によって依頼金額の5%-20%(税込)がシステム利用手数料となります。依頼金額の内、20万円を超える金額部分については5%の利用手数料。10万円超〜20万円以下の金額部分については10%の利用手数料。10万円以下の金額部分については20%の利用手数料となります。
手数料の計算方法は、それぞれの金額部分に対して計算します。15万円の場合は、10万円部分は20%、5万円部分は10%となり手数料は25,000円となります。詳しくは以下の計算例をご確認ください。・コンペで10,000円の依頼の場合
・・・依頼金額10,000円 – 利用手数料2,000円 = ランサー報酬8,000円
・コンペで150,000円の依頼の場合
・・・依頼金額150,000円 – 利用手数料25,000円 = ランサー報酬125,000円
・プロジェクトで40万円の計画の場合
・・・依頼金額400,000円 – 利用手数料40,000円 = ランサー報酬360,000円
・プロジェクトで100万円の計画の場合
・・・依頼金額1,000,000円 – 利用手数料70,000円 = ランサー報酬930,000円依頼金額 20万円超部分 10〜20万円部分 10万円以下部分
利用手数料 5% 10% 20%
【例】フリーランスに6万円で仕事を依頼すると、システム手数料として25%、さらに消費税がかかり、60,000×1.25×1.08=81,000の支払いになります。
総額10万円を超えると手数料の計算式が複雑になります。
【例】フリーランスに10万円で仕事を依頼すると、システム手数料として21,400円が加算、さらに消費税がかかります。
以下のサイトの計算式を使えば簡単に計算できます。
https://www.plus-a.net/tools/lancers/
デメリット② プロのレベルに達していないフリーランスがいる
「ランサーズ」や「クラウドワークス」のデメリットのもう一つは、プロのレベルに達していない輩が登録していることです。デザイナーであれば、デザインクオリティが低いことです。
一言でフリーランスのデザイナーといっても、以下の人たちが登録しています。
[box02 title=”フリーランスと呼ばれる人たち一覧”]
- 【当たり】才能があるからフリーで食べていけるデザイナー
- 【ハズレ】才能がなくてデザイン会社をクビになったデザイナー
- 【ハズレ】就職した経験のない自称フリーランスのデザイナー
- 【ハズレ】仕事が取れない冴えないデザイン会社
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など色々な方がいます。
これら色々なフリーランスからキラリと光る当たりを引き当てるのが難しいのがデメリットです。
ポートフォリオだけでは見分けるのは難しい
いいフリーランスを見つけるために、制作実績「ポートフォリオ」を見せてもらうという手法があります。
ただし、「ポートフォリオ」の作品はいいけれど、実施にデザインをお願いしたら全然ダメなんてこともあります。
例えば、「ポートフォリオ」がウソだった事も!若手のデザイナーで制作実績がないので他人の作品を制作事例として提出してきた輩もいます。
一応15年以上、広告制作に関わっているプロなので、いいデザイナーかどうかを見分ける自信はありますが、制作実績やポートフォリオだけでフリーランスを決めるのは、トラブルになるリスクが高いです。
失敗しないランサーズでフリーランスへ仕事を依頼する方法
ランサーズでフリーランスに仕事を依頼するには「コンペ方式」「プロジェクト方式」「スポット常駐」があります。
デザインの依頼であれば、「コンペ方式」か「プロジェクト方式」の2択になります。フリーランスのデザイナーとの仕事をするなら、実際に途中まで作ってもらうことをおすすめします。
「コンペ方式」での依頼
「コンペ方式」は実際に作品を作ってもらってから決める競合コンペを開催することができます。
これは、ロゴ制作などのたくさんアイデアがみたいときに有効ですが、依頼内容を公開して作品を作ってもらうために、公開したくない新商品のカタログなどでは使うことができません。
「コンペ形式」での依頼のコツ
「コンペ形式」での依頼のコツは設定金額をケチらないことです。
コンペ形式では、案は集まったけどどれもイマイチという事が起きる可能性があります。【ハズレ】のダメなフリーランスの方しか提案してもらえない場合です。
ロゴなど、サクッと制作できるものなら、優秀なデザイナーさんも参加してくれる場合がありますが、チライデザインやカタログのデザインになると、優秀なデザイナーさんはデザインを作ってもお金にならないコンペ形式には参加してくれません。
「プロジェクト方式」での依頼
「プロジェクト方式」での依頼のポイントは複数案を採用することです。最悪なのが【ハズレ】のフリーランスとだけ契約してしまい、クオリティの低いものが出来上がること。
最大のコツは最初から1人に決めないこと。過去の作品「ポートフォリオ」を見せてもらって、「いいな」と思うランサーズ3人程度にお金を払ってサンプルデザインを作ってもらうことです。
まずは「ランサーズ」に登録、プロフィールはちゃんと書く
まずはランサーズに登録しましょう。プロフィールはちゃんと書いた方がフリーランスからの提案件数がアップします。
「プロジェクト形式」を選択、依頼内容を入力
仕事の依頼から「プロジェクト方式」を選び、依頼内容を作成します。
ポイントは依頼文を端的に、正確に書くこと。3人に依頼することになるので、その旨をはっきりと書きましょう。
支払方式や目安予算を入力
支払い方法は「固定報酬制」にしましょう。「時間報酬制」にすると、依頼したあとで「時間がかかるからもっと金をくれ」ってことに絶対になるので避けるのが無難です。
予算の目安は相場か、それより高めに設定しないと、【ハズレ】のフリーランスばかりが集まって、【当たり】のいいフリーランスが応募してくれません。
提案が集まったら
チラシやパンフレットの場合、よっぽど変な募集をかけなければ30件程度の応募は集まると思います。その中から3人を選んで、デザインサンプルの制作を依頼します。
その際の選ぶポイントは以下の3点です。
過去の制作物「ポートフォリオ」をチェック
応募者の「ポートフォリオ」を見せてもらい、「いいな」と思った方を採用しましょう。
ランサーズの認定制度を使う
フリーランスへの依頼に慣れていない場合は、ランサーズが設定している認定制度で高評価の方だけに絞った方が無難です。
認定されていないフリーランスに仕事を依頼したことがありますが、ひどいクオリティで大変な目にあったことがあります。
若手だけにサンプル制作を依頼しない
デザイナーは若手の方が「オシャレ」「カッコいい」デザインをしてくれると思っていませんか?
フリーランスの依頼では、「若手」だけに頼るのは厄介です。若手はライフワークバランスを意識しすぎて、すぐに諦めて仕事を途中で投げ出しがちです。
おすすめは40代・50代の実績を積んだベテランデザイナー。実施にサンプルを依頼すると「オシャレ」「カッコいい」ものを作ってくれます。
まとめ
いかがでしたか、フリーランスのデザイナーに仕事を依頼するコツをまとめてみました。
ポイントは次の通り。
- ランサーズなどクラウドソーシングを利用すること
- プロジェクト形式、固定報酬で依頼すること
- できれば3人と同時契約すること
- 若いフリーランスには気をつける、ベテランデザイナーがおすすめ
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