- フリーランスに仕事をお願いしたいけど、発注方法がわからない
- 優秀なフリーランスにデザインを依頼したい
- クラウドソーシングの使い方がわからない
そんな方に向けて、制作ディレクターとして多くのフリーランスの方と仕事をしてきたカイリキ・コバヤシ(@Kairiki_K)がフリーランスデザイナーに依頼するときのポイントを解説します。
以前、制作実績を参考にしてフリーランスのデザイナーに発注したのですが、実は制作実績が他人のもので、実力が皆無だったことの反省から、皆さんにもフリーランスの人との仕事でトラブルのリスクを減らす方法をお伝えします。
結論としては、プロジェクト形式でコンペを行うこと。手間と予算がかかりますが、いいフリーランスと出会うためには必要なコストです。なんだか面倒だなと思った方は弊社までご相談ください。制作ディレクションいたします。
ちなみにカイリキのランサーズ評価は53件発注して4.8でした。
目次
W E Bやパンフレットなどのデザインを発注する際、コストを抑えて作りたいならフリーランスに依頼することが一番です。問題はフリーランスへの仕事依頼はアタリ・ハズレがあるということ。
フリーランスでハズレの人に仕事をすると、仕事のスキルが低い、プロ意識が低く、途中で仕事を放り出して逃げてしまうといったことが起きます。
そこでハズレの確率を減らすために、最適なのがクラウドソーシングサービスの「ランサーズ」の使い方を紹介します。クラウドソーシングは「ランサーズ」「クラウドワークス」などがあります。「ランサーズ」「クラウドワークス」に違いはほとんどありませんので、弊社が利用しているランサーズの使い方を解説します。
ランサーズ
ネットで最短即日発注できる、日本最大級のフリーランスプラットフォーム「ランサーズ」。ホームページ制作、アプリ開発、ロゴなどのデザイン、ライティングまで、幅広い仕事を高スキル人材に即発注できます。
仕事完了後に発注者と受注者で相互に評価する制度があるため、低評価をつけられると今後の活動に影響するために、適当な仕事はできなくなる仕組みになっています。
クラウドソーシングの注意点は下記にまとめています。
知らないと失敗する。フリーランスデザイナーに仕事を依頼するときのポイント手順1.ランサーズに登録して、プロフィールを登録
プロフィール可能な限り記入します。発注者としての信用を高めてください。プロフィールはきちんと書いた方が優秀なフリーランスからの提案件数がアップします。可能であれば、認証・認定を取得しておくべきです。
手順2.プロジェクト形式を選択する。
プロジェクト形式とはフリーランスへ事前に作業内容と予算・納期を伝え、プロジェクト内容について相互に確認してから仕事を始める方式のことです。優秀なフリーランスを見つけるには「プロジェクト形式」を選択することをお勧めします。
「コンペ方式」は実際に作品を作ってもらってから決める競合コンペを開催することができます。
これは、ロゴ制作などのたくさんアイデアがみたいときに有効ですが、依頼内容を公開して作品を作ってもらうために、公開したくない新商品のカタログなどでは使うことができません。
ロゴなど、サクッと制作できるものなら、優秀なデザイナーも参加してくれる場合がありますが、WEBデザインやカタログのデザインになると、優秀なデザイナーはデザインを作ってもお金にならないコンペ形式には参加してくれません。
手順3.「プロジェクト方式」でフリーランスを集める
ポイントは複数案を採用することです。最悪なのが【ハズレ】のフリーランスとだけ契約してしまい、クオリティの低いものが出来上がること。最初から1人に決めてはいけません。「いいな」と思うフリーランス3人程度にお金を払ってサンプルデザインを作ってもらうことをお勧めします。
支払い方法は「固定報酬制」にしましょう。「時間報酬制」にすると、依頼したあとで「時間がかかるからもっと金をくれ」ってことに絶対になるので避けるのが無難です。予算は相場か、それより高めに設定しましょう。安い案件にハズレのフリーランスばかりが集まってしまいます。
依頼文には以下の項目を明記してください。
- プロジェクト全体の予算
- まずはデザインサンプルだけの依頼
- 3人程度にサンプル制作を依頼していること
- デザインサンプルにもお金を払うこと(5−10万程度)
手順4.応募が集まったら、まずは気になる3名にデザインサンプル制作だけをプロジェクトとして依頼する。
W E Bデザインの場合、相場で募集をかければ、15件程度の応募は集まると思います。その中から3人を選んで、デザインサンプルの制作を依頼します。
その際の選ぶポイントは以下の3点です。他の人にもデザインサンプルを依頼していることを伝えた上で、プロジェクトを依頼しましょう。お金を払わないでデザインサンプル制作を依頼するのはやめた方がいいです。優秀なデザイナーが逃げてしまいますよ。
応募者の「ポートフォリオ」を見せてもらい、「いいな」と思った方を採用しましょう。
フリーランスへの依頼に慣れていない場合は、ランサーズが設定している認定制度で高評価の方だけに絞った方が無難です。
認定されていないフリーランスに仕事を依頼したことがありますが、ひどいクオリティで大変な目にあったことがあります。
デザイナーは若手の方が「オシャレ」「カッコいい」デザインをしてくれると思っていませんか?フリーランスへの依頼では、「若手」だけに頼ると失敗します。若手=素人の可能性が高いので、40代・50代の実績を積んだベテランデザイナーにもサンプル制作を依頼することをお勧めします。
手順5.3名に依頼したデザインサンプルから気にいったものを選択
気になるフリーランス3名程度からデザイン案を募集できれば、あとは気に入った方を選べばいいだけです。
ここの段階でイマイチのデザインサンプルしか集まらない場合は、予算を上げて手順2からやり直す必要があります。予算を上げて、依頼文を書き直す必要がありますが、デザインに関しては完璧を求めすぎないことも大切です。
いいデザインをデザイナーからもらうには、最初にどんなデザインにしたいのかを指示できるかが重要です。デザインのコンセプトやターゲットなどしっかりと制作ディレクションすることが大切です。
手順6.プロジェクト全体を依頼する
最後に気に入ったフリーランスの方へ正式にプロジェクト全体を依頼してください。
フリーランスに仕事を依頼する手順をまとめてみました。ポイントは次の通り。
- ランサーズなどクラウドソーシングを利用すること
- プロジェクト形式、固定報酬で依頼すること
- 3人に報酬を設定してデザインサンプル制作を依頼する
- 若いフリーランスには気をつける、ベテランデザイナーがおすすめ
コストパフォーマンスの良いフリーランスの活用ですが、ハズレのフリーランスが多く、いい人に出会えないのが悩ましいところです。結局は発注側にスキルがないといいものは作れないので、自信のない方は弊社に制作ディレクションを依頼してみてください。