新商品プロモーションのやり方、こんな手順でディレクションします。

  • 新商品をリリースするがどのようにプロモーションするかわからない
  • 売り上げアップに向けてプロモーションの企画を作らなくてはいけないが、どうしていいかわからない

そんな方に向けて、制作ディレクターとして多くのプロモーションの仕事をしてきたカイリキ・コバヤシがプロモーション設計のポイントを解説します。

自社でやるのが面倒な方はご連絡ください。これからプロモーションの担当者を雇用しようとしている方も、長期的にはお金がもったいないのでカイリキにご相談ください。

例えば男性向けスキンケア化粧品をすると仮定してみます。

ターゲットと訴求ポイントの整理

企画の趣旨を決めるためにターゲットと訴求ポイントの整理は大切です。ほとんどの場合、商品開発の時点でターゲットは決まっているものですが、建前上、オールターゲットとなっていたり、訴求ポイントがおかしかったりすることもしばしば。

商品プロモーションをするなら、明確にターゲットと訴求ポイントを整理していきます。

  • ターゲット例:年収1,200万、都内在住、30代独身
  • 訴求ポイント:洗顔・角質除去・保湿の3ステップで男性特有の皮膚ケアをする
ポイント
  • ターゲットは特定の誰かまで絞り込むペルソナ設定をしておくとブレない。
  • 訴求ポイントはあれもこれも言わない。
  • 絞り込むことで、プロモーションの目的が明確になる。

プロモーションのスケジュールを整理する

商品リリースのタイミングや、クリスマス商戦といったタイミングを考慮しながら理想的なプロモーションスケジュールを作成してみます。

実際に計画通りプロモーションができるのかは、後ほど検証をしていきますので、まずは理想的な計画を思い描けばいいです。例えば、こんな感じ。

  • パッケージのリニューアルに伴って販促キャンペーンをしたい。WEBサイト、店頭パンフレットで用意したい。
  • 新ラインナップが○月にリリースされるので、まずはWEBでしっかりと認知を図っていきたい。
ポイント
  • プロモーションのスケジュールは早めに描いておく。
  • 急にはできないので商品開発ができてからでは遅い。

告知方法を整理する

どの媒体で商品を告知するのかも事前にイメージしておきます。これによってプロモーション全体の予算感がイメージしやすくなります。

  •  インターネット
  •  SNS
  •  店頭
  •  雑誌
  •  自社メディア

制作ツールを整理する

媒体ごとに最適なツールを選定します。具体的な中身ではなく、どんなツールが揃っていればいいのか整理しておきます。

ジャンル制作ツール制作有無
サイトコーポレートサイト
プロモーションサイト
ランディングページ
印刷ツールパンフレット
チラシ✖️
店頭POP✖️
動画プロモーション動画 
商品説明動画
制作ツールの整理イメージ

プロモーションのコンセプトを作成する


ここまで情報が整理されてきたら、プロモーションのコンセプトを企画していきます。ここで大切なのはターゲットにどうなってほしいか?そのためにどうするか?

1回だけでもいいので使ってみて欲しいのなら、「無料トライアル」を前面に出してプロモーションするのもアリ。

商品の特徴・価値を伝えていきたいなら、商品の訴求ポイント(今回の事例なら洗顔・角質除去・保湿の3ステップ)を伝えるプロモーションにするのもアリです。

プロモーションのコアになるコンセプトや企画・アイデアを理論的に出す方法は以下で解説しています。

プロモーションの企画・アイデア出しのコツ

キービジュアルを作成する

プロモーションのために、どの告知媒体で何のツールを作るのかが決まったら、いよいよ実施制作に入っていきます。まずはキービジュアルを固めていくことで、統一感のあるプロモーションを組み立てやすくなります。

キービジュアルは「サイトトップ」やパンフレットやチラシでドーンと目立つように使われる部分ですね。企画意図をデザイナーに伝えて開発していきます。

キービジュアル作成時には以下もセットで作っておきます。

  • キャッチコピー
  • ボディコピー
  • 商品名・商品名ロゴ

ここからツール制作を開始

キービジュアルができたら、告知媒体に最適化されたツールを制作していきます。ここからさらにやることが増えて大変になってきます。ここから発注者側も体調を壊していく方が続出していきます。

【ツール制作1】サイトを作る

コーポレートサイトに商品ページを追加

会社のコーポレートサイトに商品のページがなければ追加しましょう。他のページとのバランスもあるので、必要最低限の情報・カタログスペックなどを掲載します。

ターゲットを意識した少し尖ったキャッチコピーやビジュアルはプロモーションサイトに掲載します。

プロモーションサイトを立ち上げる

プロモーションサイトを作る上で、いつまでアップさせる予定かを決めておいてください。

期間限定のサイトであるならSEO対策は不要なので、サイトの作り方も変わってきます。キービジュアルがあれば、WEBデザイナーに依頼すれば見栄えのいいサイトを組んでくれます。

長期にわたって公開するサイトであれば、SEOの最適化はしておいた方がいいです。サイトはワードプレスで構築してページ数を増やせるようにしておくようにします。

ネット広告にはランディングページを

インターネット広告をするならランディングページを作成します。ランディングページは「購入」「申し込み」までの導線が整理されているのでコンバージョン率が高くなります。CV率が上がれば無駄に広告費をかける必要がなくなります。

【ツール制作2】印刷ツールを作る

印刷ツールは掲載内容によってツールの大きさ・ページ数などを自由に決めることができます。また、印刷物のデザインは表現の自由度が高いのでWEBデザインよりも高いデザインセンスが求められます。

印刷物は各工程で提出・チェック・戻し・修正が繰り返され、パンフレットの内容チェックは非常に時間がかかります。また、印刷物は印刷後の修正ができないため、負担が大きい作業になります。

ポイント
  • WEBデザイナーに印刷物のデザインを依頼すると失敗します。
  • ネット印刷を使えば、印刷費はかなり安くできます。

パンフレット

パンフレットを作るのに大切なのは内容です。作業工程としては企画・台割・構成案・デザイン制作になります。
特に新商品などの場合は参考になる原稿がないため、構成案の作成に手間がかかります。構成案をゼロから自社で作るのは大変ですが、作れるならばパンフレット制作費用はグッと抑えることができます。

チラシ

インターネット広告をするならランディングページを作成します。ランディングページは「購入」「申し込み」までの導線が整理されているのでコンバージョン率が高くなります。CV率が上がれば無駄に広告費をかける必要がなくなりパンフレットができているなら、チラシはパンフレットの内容を抜粋すれば完成します。パンフレットがなければ構成案を作ってからデザイン制作になります。

店頭POP

店頭POPは訴求面が小さくなるため、売り場に最適な内容に絞り込んで制作します。特殊な形状にすると印刷費が無駄に上がるので、天才的なギミックがなければシンプルなものを作成します。

【ツール制作3】動画を作る

消費者にたくさんの情報を伝えることができる動画は、制作に手間がかかりますが、一度作ってしまえばプロモーションサイトに掲載したり、Youtube広告に使ったりと様々なシーンに展開できます。

制作の流れば企画・シナリオ作成・絵コンテ作成・撮影・音声収録・編集という流れになります。 表現手法としてはアニメ・CG・実写撮影などがあり、予算に応じて最適な表現を選択します。

告知をしてプロモーションを動かす

ツールが整ったら、いよいよ告知を開始してキャンペーンを動かします。キャンペーンを通じて商品を認知・理解してもらい、購入へ導きます。

リスティング広告

Googleにインターネット広告を出します。クリック単価の調整や、キーワードの調整、出稿エリアの設定、タグの設定などができるため、効率よく告知することができます。

そのためには他社と比べて魅力的な商品かCV率の高いランディングページを用意できているかなどが求められます。

アフィリエイト広告


成果報酬を設定してブロガー達に記事を書いてもらいます。たくさんのブロガー達に記事を書いてもらうためには、成果報酬が高いこと、成約しやすいことが必要です。

SNS広告


Twitter、Instagram、Facebookでの広告です。細かなセグメントに分けて出稿できるので効果が高いです。

記事広告


ニュースサイトや雑誌社などにタイアップ記事を書いてもらいます。編集権はなく、細かいところまでは口出しできませんが、ターゲットが属性にあった媒体に出稿できます。

ユーチューバー、YouTube広告

チャンネル登録者数が多く、商品との親和性の高いユーチューバーにPR動画を作ってもらう手法です。

まとめ

以上、商品プロモーションを実施することを羅列してみました。

細かいノウハウは省略していますが、やるべきことが山ほどあります。

社内では人的なリソースが足りなそう・・・とお考えなら、カイリキ・コバヤシまでご連絡ください。

最適なディレクションで、満足いただけるプロモーションを実施させていただきます。