- ペルソナを作りたいけどどう作ればいいかわからない
- わざわざペルソナなんて作る必要あるの?
そんなことでお悩みのマーケティングやプロモーション担当の方に向けて、プロモーション企画やサイト制作の仕事をしてきたカイリキ・コバヤシ(@Kairiki_K)がペルソナの意義と作り方を解説します。
目次
ペルソナとはターゲットになる人物のプロフィールや考え方を細かく設定することで、ターゲットのイメージを明確にするマーケティングの手法です。ペルソナシートを制作して形にしていきます。
プロモーションやサイト制作においては、制作に関わる全員がターゲットのイメージを共有するために必要な工程になります。
ペルソナの設定を疎かにすると、「なんでこんなページ作っているんだっけ?」と制作途中で迷うことになるので、面倒と思わずにしっかりと作り込むことが重要です。
「ペルソナなんていらないよ」という企業様も多いですが、制作スタッフが認識を共有するのに欠かせない作業となるので、暖かい目でペルソナ制作に協力していただけると助かります。
ペルソナ設定では架空の人物を作るのですが、適当に作ると現実味がなくなり、ペルソナを設定する意義が失われます。
BtoCに関わる制作物の場合は、ネット検索などの情報をもとに制作担当者がイメージを膨らませながら作成しても問題ありません。
BtoBのサイト制作やプロモーションを企画する場合は、ペルソナ設定対象について詳しい現場の担当者からリアルな姿をヒアリングすることが大切になります。そこで、いきなりペルソナ設定を作成するのではなく、ヒアリングシートを作成して情報収集を行います。
ヒアリングシートはペルソナ対象者と接している現場の担当者にお客様を想像しながら具体的に記入してもらいます。BtoBサイトにおけるヒアリングシート作成のポイントは以下の通りです。
クライアント企業の課題やクライアント企業が属する業界全体の課題などを洗い出します。
自分ではクライアント企業のことや業界事情が分かっていたとしても、サイト制作においてはWEBプロデューサーやデザイナー、コピーライターなど複数の人が関わり、全員が理解しているとは言えないため、企業と業界の環境を理解することは、ターゲットの属する業界の大きな流れやニーズを共有するのに必要となります。
サイトを閲覧してくれるターゲットの担当者の仕事内容と仕事への取組姿勢を洗い出します。
ターゲットの担当している業務内容や役職、社内での決裁をとるキーマンなどを整理します。また、仕事における「やりがい」や将来の夢なども設定することで、意思決定の要因を明確にしていきます。
ターゲットが自社サイトを訪れるきっかけとなる「抱えている仕事に課題」を洗い出しします。
何か課題があるからWEB検索をしている訳なので、担当しているプイロジェクトの概要や課題、ターゲットが思いついた解決案などを明確にしていきます。
ヒアリングシートができたらペルソナ設定シートを作成します。ヒアリングシートの要素を抽出して文章として書き出すことで、イメージが膨らみやすくなります。
設定項目は以下の通りです。
写真
写真イメージがあると、ペルソナをよりリアルに感じ取ることができます。お勧めは「イラスト」や「タレントの写真」は使わずに、一般人の写真を使うこと。
「イラスト」ではリアルに感じにくくなるし、「タレントの写真」はタレントのイメージが強すぎて設定したペルソナ以外の要素が入ってきてしまいます。
一般人の写真はGoogleの画像検索で見つけにくくなってきていますが、例えば、「浦安市役所」「課長」など、ペルソナを意識したニッチなワードで検索すれば見つけることができます。
プロフィール
こちらはヒアリングシートの項目をそのままコピペで埋めることができます。人物名もリアルに感じれるように設定してください。
チャート
パッと見でペルソナの能力を把握するために作成します。ゲーム感覚で「野望」「攻撃」「防御」「統率」「政治」「知略」の6つのパラメーターを設定しています。
たくさんのペルソナを作る際には、パッと見でペルソナの特性を把握しやすい指標になります。
説明文
ヒアリングシートから重要な要素を抽出し、ペルソナのイメージが膨らみやすくなるように文章にしています。ヒアリングシートで聞き出した3つのポイントごとにまとめています。
ペルソナはプロモーションやサイト制作においては、制作に関わる全員がターゲットのイメージを共有するために必要な工程になります。
BtoBサイトの場合であれば、提供するサービスごとに設定する必要があり、様々なサービスを展開する企業ではペルソナ設定だけで苦労しますが、ペルソナ設定を疎かにすると制作途中で迷いが生じるなど、後のことを考えれば急がば回れです。手抜きせずにしっかりと作ルべきです。
また、ペルソナを作ることができれば、作成したペルソナから「カスタマージャーニー」「コンテンツマップ」を作り、コンテンツマーケティングを成功に導くことができます。